不動産集客において、SEOは欠かせない対策ですが、すぐ効果が出るものではありません。中長期的な期間が必須なので、効果がないと言われるケースもあります。今回は、不動産集客でSEOが効果がないと言われる理由や、効果的な4つのSEO対策を紹介します。SEOで成果を出したい方は参考にしてください。

SEO対策は効果がないと言われる3つの理由

SEOは短期間で効果が表れにくいため、意味がないと言われることがあります。まずは、SEO対策は効果がないと言われる3つの理由を解説します。

短期間で効果が見えづらい

SEOの特徴は、成果を得るまでに時間がかかることです。
不動産集客のSEOでは、適切なキーワード選定や高品質なコンテンツの制作など、多様な施策を継続的に実施していく必要があります。検索順位の向上やアクセスの増加を実感するまで、最低でも3～6ヶ月、場合によっては1年以上かかるケースもあるでしょう。

特に「大田区 新築戸建」などのエリア名＋物件種別のキーワードは競合が多く、検索上位を獲得するまでに時間がかかります。そのため、短期的な売上増加を期待している企業は、SEO対策の効果が実感しにくいと感じるかもしれません。

しかし、SEO対策は中長期的に取り組むことで、安定的な集客が期待できる手法です。適切な施策を実施し続けることが重要です。

▼以下の記事では、不動産集客でSEO対策を実施すべき理由や実施手順を紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
不動産集客でSEOに取り組むべき理由
不動産集客でSEOを行う手順

問い合わせや売上につながらない

SEO対策によってWebサイトへの流入数が増加しても、問い合わせや売上に結び付かないケースがあります。SEOと問い合わせ・売上が直結しない原因の一つに、導線が適切に設計されていない可能性があります。

問い合わせボタンがページ下部にのみ設置されていたり、ユーザーの行動を後押しする訴求文がない場合は工夫が必要です。追従バナーを配置して、問い合わせしやすい設計を追加したり、「1分で簡単、来店予約」などユーザーの行動を促す文章を記載しましょう。

▼以下記事では、オンラインの不動産集客方法について詳しく解説しています。SEO対策以外の手法も紹介していますので、合わせてご覧ください。
不動産集客に効果的！オンライン施策9選
不動産集客はオンラインの売主集客から実践しよう

アルゴリズム変動で順位が変わる

SEO対策を継続して検索上位を獲得しても、Googleのアルゴリズムのアップデートで検索順位が低下する場合があります。

Googleは、ユーザーにとって最適な検索結果を表示するため、アルゴリズムのアップデートを実施します。過去にはパンダアップデートやペンギンアップデートなどの大規模なアップデートが行われました。アップデートによって検索順位が下がると、今までの努力が無駄に感じてしまうかもしれません。

しかし、Googleは「検索ユーザーの利便性を高めること」を目的にアップデートするため、ユーザー視点のSEO設計を実現していれば、順位が大幅に下落する可能性は低いです。アップデートの変動があっても、有益な情報を届けて高評価を得ることが可能です。

不動産集客に効果的なSEO対策4選

ここでは、4つの効果的なSEO対策を紹介します。SEO対策を実施することで、検索上位を狙えるだけでなく、ユーザー満足度や信頼性にも関係するので、取り組んでいない対策があれば実施しましょう。

対策1：Googleのガイドラインに沿ったサイト設計

Googleのガイドラインに従ったサイト設計は、検索順位を上げるために重要です。
「Google検索の基本事項」の内容を守り、適切なサイト構造を作り上げましょう。
ガイドラインに沿わないWebサイトやコンテンツは、SEO評価が高くなりにくい傾向にあります。

ガイドラインでは、以下の対策が求められています。

• ユーザーファーストのコンテンツを制作する
• URLの構造を簡潔にする
• クロールしやすい構造にする
• 各種ブラウザに対応させる
• キーワードをタイトルや見出しに配置する
• キーワードを代替テキストやリンクテキストに配置する
• クロールをブロックする設定にしない
• 画像・動画などののコンテンツを最適化する

このほかにも、サイト構造やコンテンツに関するさまざまなガイドラインが設定されています。SEO対策を実施する際は、ガイドラインの内容を読み込み、Webサイトに反映できるように改善しましょう。

▼以下の記事では、不動産集客を成功させるためのホームページの型を紹介しています。目的別に紹介していますので、合わせてご覧ください。
不動産集客を成功させるホームページの型

対策2：専門性や独自性のあるコンテンツの作成

Googleでは、独自性や信頼性のあるコンテンツが高く評価されます。Googleの評価基準である「EEAT」を意識したコンテンツ制作やサイト運営を行いましょう。
EEATとは、Experience（経験）、Expertise（専門性）、Authoritativeness（権威性）、Trust（信頼性）の頭文字を合わせた単語です。EEATを意識した記事であるほど、Googleからの評価が高くなります。

EEATの中でも健康・お金など、特定の分野は「YMYL」と呼ばれています。YMYLとは、医療や健康、法律など人生や生活に大きく影響する分野です。不動産業界は、YMYLに該当するため、正確で信頼できる情報を掲載しなければいけません。

また、オリジナルコンテンツも検索エンジンから高く評価される傾向にあります。
子育てしやすい街ランキングなど、独自性があるコンテンツを掲載することで、他社との差別化にもつながります。

▼以下の記事では、不動産集客でSEOを成功させるためのコンテンツの作り方を紹介しています。合わせてご覧ください。
不動産集客でSEOを成功させるためのコンテンツの作り方

対策3：質の高い被リンクの獲得

被リンクはSEO評価に大きく影響します。被リンクを増やすことで、クローラビリティが向上し、検索順位の向上を目指せます。

被リンクを獲得するには、ユーザーが読みたいと思うコンテンツを作ることが重要です。ユーザーに寄り添ったコンテンツは、SNSやWeb上でユーザーが自然と紹介してくれるようになります。

さらに、他社サイトにコンテンツを寄稿して、自社サイトのリンクを貼らせてもらうことも被リンク獲得に役立ちます。不動産メディアや住宅金融系オウンドメディアにコラムを寄稿するのもおすすめです。

▼以下の記事では、SEOにおける被リンクの獲得方法を詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。
【不動産会社向け】SEOにおける被リンクを獲得する5つの方法

対策4：CVに直結するキーワードの選定

SEO対策において、キーワード選定は非常に重要なプロセスです。
適切なキーワードは、アクセス数だけではなく、成約率が高い問い合わせの増加にもつながります。「中古マンション ○○駅 徒歩10分以内」など、具体的なキーワードで検索しているユーザーからの反響は、成約につながりやすいため、積極的に対策していきましょう。

キーワードの選定を誤ると、競合が強く検索上位を獲得するのが難しい場合があるため、適切なボリュームのキーワードを選定することが大切です。

Googleキーワードプランナーやサーチコンソールは、自社サイトへの流入キーワードや検索ボリューム、平均順位を確認できます。併用して活用することで、新規キーワードと、現状強化すべきキーワードを効率的に見つけ出せるでしょう。

▼以下の記事では、不動産集客でSEOを成功させるためのキーワードについて紹介しています。合わせてご覧ください。
不動産集客でSEOを成功させるために必ず押さえておきたいキーワード

まとめ

SEOは短期的に成果が出にくく、効果がないと誤解されがちですが、中長期的な視点で見れば安定した集客を実現できます。

効果を高めるには、専門性・独自性の高いコンテンツの制作やCVに直結するキーワード選定が欠かせません。さらに、検索アルゴリズムのアップデート情報を収集しながら、正しい施策を推進する必要があります。

ぜひ適切な対策を実施して、着実に成果を上げていきましょう。

▼以下の記事では不動産業界におすすめなSEO対策会社を22選紹介しています。SEO対策を実施する自社リソースが足りない場合は、専門会社に依頼するのがおすすめです。
（22選）不動産業界のおすすめSEO対策会社を紹介