- 2025年11月12日
不動産マーケティングとは?集客に役立つ6つの手法を解説
代表取締役社長 兼 Webコンサルタント
中尾 優作
不動産業界における市況や消費者の動向は時代とともに変化しており、それに伴って新しい集客方法が多く登場しています。不動産集客で成果が上がらないときは、マーケティング戦略を見直すべきかもしれません。今回は、不動産マーケティングの必要性や不動産集客に役立つ6つのマーケティング手法を紹介します。
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不動産マーケティングとは
マーケティングとは、市場調査や商品・サービスの開発、ブランディングなど売り上げに直結する活動のことです。集客に限らず、安定的に売上を生み出す仕組み作りを目的に実施することもあります。
近年、インターネットの普及に伴い不動産マーケティングが変化しています。これまでの不動産マーケティングは、テレビや雑誌などのマスメディアへの掲載や、ポスティングや看板など不特定多数に向けた方法が主流でした。
しかし、近年はWeb上のターゲットに絞ったマーケティング手法に変わってきています。少子高齢化やコロナ禍でのライフスタイルの変化により、不動産業界における顧客獲得の競争が激化していることも一因です。
不動産マーケティングは、これまでの不特定多数に向けたアナログな手法から、明確なターゲット設定と他社との差別化を重視したデジタルマーケティングへと転換しているのです。
▼不動産集客の難易度が高まっている理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。
不動産集客が難しい理由
不動産マーケティングの必要性
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)の調査によると、不動産の物件情報を調べる際のスマートフォンの利用率は全体の93.4%を占めています。この数字からもわかるように、インターネットを利用した情報収集は今後さらに主流となり、不動産ポータルサイトなどWeb上での物件探しや契約が増加傾向を辿るでしょう。
また、急激な人口減少も今後の不動産業界の集客に影響すると考えられます。
内閣府が発表した「内閣府令和7年版高齢社会白書」のデータでは、日本の人口は、令和6年10月1日現在、1億2,380万人でした。令和38年には9,965万人、令和52年には8,700万人まで減少すると言われています。人口減少とともに不動産マーケット全体の縮小も避けられません。
今後、少なくなる顧客層に対して、効率的な集客や接客ができるかが重要なポイントです。
不動産集客に役立つ6つのマーケティング手法
ここでは、不動産集客に役立つ6つのマーケティング手法を紹介します。複数の手法を組み合わせて、集客アップを図りましょう。
ポータルサイト
不動産業界におけるWebマーケティングでは、ポータルサイトを利用しているケースが一般的です。SUUMOやLIFULL HOME’Sなど不動産ポータルサイトに物件を掲載することで、住まいを探しているユーザーに、物件情報を閲覧してもらえます。
しかし、利用コストがかかる点や、競合他社も同じ物件を掲載していることから差別化が難しい点などのデメリットも存在します。物件タイトルや外観・内観画像の充実など、自社で取り組めることから実践しましょう。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、魅力的なコンテンツを掲載して、見込み顧客からの反響を獲得するマーケティング手法です。
「初めてのマンション購入で失敗しないための5つのポイント」などのコンテンツが該当します。このようなコンテンツを更新して、潜在顧客へのリーチや信頼を高め、来店予約やお問い合わせにつなげます。
ユーザーニーズに合ったキーワードで記事を作成することで、検索結果で上位表示が狙えるため、SEO効果もあります。
▼コンテンツ設計にはユーザーの検索意図に合ったキーワードが重要です。キーワード設定で悩まれている方は合わせてご覧ください。
不動産集客でSEOを成功させるためのコンテンツの作り方
SEO
SEOは、自社サイトをGoogleなどの検索エンジンの検索結果で、上位表示させるための取り組みです。不動産ポータルサイトや運用型広告は、競合他社との競争に巻き込まれる可能性があります。しかし、検索エンジン経由では、ユーザーが自主的に条件に合う情報を探し、行動しているタイミングを捉えた集客が可能です。
SEOを実施して、自社サイトが自然検索で目に留まることで、問い合わせや資料請求などの次のアクションに繋げやすくなるでしょう。
▼SEOを実施したいけど何から始めれば良いかわからない方は、以下の記事でSEOの手順を紹介しています。
不動産集客でSEOを行う手順
SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、InstagramなどのSNS上でユーザーとコミュニケーションを取ったり、広告を出稿して商品やサービスの認知度向上・販売促進を図るマーケティング活動です。
画像や動画を活用したビジュアルでの訴求に適しています。管理物件のルームツアー動画など、文章だけでは伝わりづらい詳細な個所まで伝えられます。さらに、顧客とのコミュニケーションが図りやすい点もポイントです。
▼不動産集客でおすすめのSNS活用や事例について詳しく紹介しています。
不動産会社のSNS集客を徹底解説!おすすめ媒体や成功事例をご紹介
▼以下の記事では、Instagramを活用して集客に成功した事例を紹介しています。自社で参考になる部分は取り入れましょう。
不動産集客でInstagramを活用した事例
運用型広告
インターネット上に広告を出稿し、集客を図る方法です。
広告主が出稿期間やエリアなどのターゲットを絞って、自由に予算を設定できます。「東京都在住の40代男性で、資産形成として住宅を購入したい」など、特定のターゲットに向けた広告配信が可能です。
運用型広告は以下の5つがあります。
- リスティング広告
- SNS広告
- 動画広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
設定予算が幅広いため、低予算から開始し予算を増やしていくことで、コストがかさむリスクを軽減できます。
▼リスティング広告は適切なキーワードやターゲット設定が重要です。以下の記事では、リスティング広告の運用のコツを紹介しています。
不動産会社がリスティング広告で集客を最大化させるコツは?運用のポイントを解説
動画マーケティング
動画マーケティングとは、動画を活用してサービスや企業の魅力を伝えるマーケティング手法です。購買顧客や潜在顧客の獲得を目的としています。
たとえば、YouTubeチャンネル内で内見ツアーや周辺環境の情報をわかりやすく提供できます。スタッフが出演することで、スタッフの人柄や店舗内の雰囲気についても発信が可能です。
動画撮影や編集などの人的コストが発生しますが、自社について幅広い視聴者に知ってもらうきっかけになります。
メルマガ・LINE
メルマガやLINE配信は、見込み顧客数が多い場合に効果的なマーケティング手法です。
イベントや新着物件の情報をいち早くユーザーに配信できることがメリットです。
配信後のクリック数や開封数がわかるので、物件に興味がある見込み顧客がどの程度含まれているのかを把握できます。計画的な販売戦略の立案にも有効なマーケティング手法の一つです。
しかし、効果的なステップメールの配信や、詳細なセグメント分けには、マーケティング知識が必要です。
▼当社ではInstagramから公式LINEへの導線を構築し、反響獲得につなげた事例もあります。
Instagramと公式LINEを活用し、月間40件の賃貸反響を獲得
まとめ
不動産会社のマーケティング戦略は市況や時代に合わせて変化しています。これまでのチラシや雑誌などの紙媒体から、インターネットを利用したWebマーケティング戦略への移行が必要です。
コンテンツマーケティングやSNSマーケティングは、潜在顧客へのアプローチが可能であり、持続的なコミュニケーションが図れます。ユーザーとの信頼関係を築くツールとして効果的です。
適切な方法で顧客と長期的な関係を築くことで、中長期的な成果に役立てましょう。
不動産業界のWeb集客は
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