• 2025年06月27日

不動産集客でSEOを行う際にはMEOも並行して実施する

不動産会社のWeb集客では、これまでSEOが主な施策とされてきましたが、ユーザーの検索行動の変化に伴い、変革が求められつつあります。スマートフォンの普及やGoogleマップの活用が一般的になったことで、「地域名+業種」などのローカル検索からの集客が増加しているのです。特に、検索結果上部に表示されるローカルパック(地図付き情報)が、来店や問い合わせの意思決定に大きく関係しています。今回は、SEOとMEOを組み合わせて、集客効果を最大化するための実践的な戦略を解説します。

MEOとは

MEOとは、「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップなどの地図検索エンジンにおいて自社の表示順位を高めるための施策です。その施策の中心となるのが、Googleビジネスプロフィールです。

Googleビジネスプロフィールには、会社の所在地や営業時間、サービス内容、写真、クチコミが掲載されます。不動産業はエリア密着型のビジネスであるため、情報を正確に登録し、ユーザーにとって有益な情報を発信することで、MEOによる集客効果を実感できるでしょう。Googleの調査では、ローカル検索を行ったユーザーのうち76%が24時間以内に実店舗を訪問し、そのうち28%が実際の購入・成約に至ったと報告されています。

このように、MEOは今すぐ行動したいユーザーとの接点を確実につかむために有効な手段です。

SEOとの違い

SEOはホームページの検索順位対策でしたが、MEOはGoogleマップなどの地図検索エンジンで自社の情報が上位に表示されることを目的としています。SEOとの違いは以下になります。

項目MEOSEO
対象エリア店舗周辺(Googleマップ・ローカル検索)ユーザー全国・広域の検索ユーザー
表示場所検索結果のローカルパック・Googleマップ上の店舗情報Google検索のキーワード検索結果
効果が出るまでの期間比較的短期(1週間〜数週間)中長期(3ヶ月〜半年以上)
向いている用途地域密着の集客・来店促進幅広い情報提供・エリア外の反響獲得

SEOは、物件情報や不動産関連コラムなどのコンテンツを通じて中長期的な集客を図ります。一方MEOは、不動産会社を探しているユーザーに対してリアルタイムで店舗情報や連絡先を提示できるため、すぐに効果が期待できる施策です。

2つを分けて考えるのではなく、ユーザーの検索行動の異なるフェーズを補完し合うチャネルとして、より確度の高い問い合わせを獲得していきましょう。

SEOを行う手順は、以下のページを参考にしてください▼
不動産集客でSEOを行う手順

MEOの基本設定

MEOでは、Googleビジネスプロフィールへの正確な登録が必要になります。
基本設定として必要な情報は、以下の通りです。

  • 会社名
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 業種カテゴリの選定
  • サービス説明の記載
  • 実際の店舗や現場写真の掲載

また、投稿機能を活用してキャンペーン情報や新着物件を掲載できます。自社ホームページやSNSに記載している会社名・住所・電話番号の表記と、Googleビジネスプロフィールの内容が一致していると、Googleから信頼できる情報源として評価されやすくなります。

これらの基本設定は、一度登録して終わりではなく、定期的に更新しましょう。

信頼を得るクチコミの対応方法

クチコミ(レビュー)は、ユーザーの意思決定に大きな影響を与える要素であり、MEOの表示順位にも関係します。評価が高く、具体的なレビューが多数ある店舗は、検索上でも信頼性が高いと見なされやすくなります。また、レビューへの返信も大切です。丁寧な返信は企業姿勢を伝えられ、信頼感の獲得に繋がります。

注意点として、レビューを不正に操作することは、Googleのガイドライン違反にあたります。報酬付きの投稿依頼や架空のレビュー投稿は、アカウント停止のリスクを伴うため禁止されているのです。

あらかじめ、社内でレビュー対応のルールを整備しておくと安心でしょう。

MEO運用の注意点

MEOの効果を高めようと、過度なキーワード挿入や虚偽情報の掲載、実在しない拠点の登録をしてしまうケースもありますが、これらはGoogleのポリシーに違反します。最悪の場合、検索結果に表示されなくなるリスクもあるため、短期的な成果を追うのではなく、長期的に信頼を積み上げる姿勢が大切です。

また、運用を外部業者に委託する場合は、ガイドライン遵守を明記した契約と、情報更新の最終確認を社内で行うと良いでしょう。最終的な情報管理の責任は自社にあることを意識する必要があります。

まとめ

不動産業界では、「今すぐ相談したい」「近くの会社を探したい」というニーズに応える施策が重要になっています。MEOはその行動に対応した手法であり、SEOと両立させることでより多くの見込み顧客に情報が届けられ、実際の問い合わせに繋がる可能性が高まります。

大切なのは、検索結果を部分的ではなく全体的に捉え、ユーザーが情報を探すさまざまな場面で自社を見つけてもらえる仕組みを整えることです。

MEOはこれまでSEOだけでは届かなかったユーザー層にもアプローチできる手法であり、一時的な対策ではなく、長期的に育てていく集客の仕組みとして活用することが今後の競争力につながります。

まずは、現在のGoogleビジネスプロフィールの情報が正確かを確認し、未登録や未更新の項目があれば整備してください。その上で、レビュー管理や投稿機能を活用し、継続的に情報を発信する体制を社内で構築することが重要です。

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